昨今、正規の求人情報と見せかけて特殊詐欺の受け子や出し子、強盗の実行犯など犯罪に加担させるいわゆる「闇バイト」や「裏バイト」、オンラインサロンへ強引に勧誘する手口が増加しています。

闇バイトとは、主にSNSやネットの掲示板による書き込みで「スマホで簡単に稼げる！」「即日高収入！」などをうたい、高額な報酬と引き換えに募集した人を受け子等として特殊詐欺などの犯罪に加担させる行為です。
一般的な正規の求人情報との見分けがつきにくいこともあり、意図せず闇バイトに手を出してしまい、犯罪に巻き込まれてしまうケースが沖縄県内でも報道されています。

［闇バイトの特徴、注意が必要な求人情報］

①報酬（給料）が異常に高く、仕事内容と報酬額が見合っていない

　高額な報酬の裏には、違法な業務が含まれている可能性があります。

　例）日給10万円！
　例）○○するだけで1日20万円稼げる！
　※参考：Agre平均賃金データ2024

②仕事内容が明確に提示されておらず曖昧

　一般的な求人情報は具体的な仕事内容、勤務時間、給与など明確に記載されているのに対し、闇バイトは「荷物を運ぶだけ」「荷物を受け取るだけ」「電話をかけるだけ」などと曖昧な内容しか記載されていないことが多いです。また、闇バイトに関連する隠語が隠されている場合があります。

　例）受け＝現金やキャッシュカードなどを受け取る「受け子」を表す隠語
　例）叩き＝自宅やお店や銀行などに押し入り財産を奪う「強盗」を表す隠語
　例）出し＝だまし取ったキャッシュカードから現金を引き出す「出し子」を表す隠語
　例）運び＝現金や違法薬物を運搬する「運び屋」を表す隠語
　例）UD=Uは「受け子」、Dは「出し子」を表す隠語

④会社の所在地が実在しない

　募集されている会社が実在していない場合や所在する住所表示がないこともあります。怪しいと思ったら事前に確認しましょう。

⑤SNSや匿名性・秘匿性の高いアプリでのやり取りを指示される

　闇バイトでは応募または契約時に匿名性・秘匿性の高い通信アプリをインストールするよう指示されます。正規の求人ではこのようなアプリでのやり取りは必要ありませんので、注意してください。

　例）「Telegram」「Signal」「WeChat」「DingTalk」などのアプリ

⑥アプリのやり取りで、面接前に個人情報の提示を求められる

　応募時に「バイト登録に必要」などという理由でご自身や家族の個人情報（運転免許証、マイナンバーカード、学生証など）を送付するよう要求されます。送付してしまった場合、詐欺グループがそれらを悪用して不正に利用する可能性があります。

弊社では、求人広告を掲載するにあたり、募集主の所在地を確認するとともに、具体的な労働条件の明示に努めております。また、広告審査室を設けており、審査基準に満たした求人のみ掲載しております。一般的な求人と比較して高額な給与の提示があった場合には、その根拠などを確認しておりますが、求職者の皆様も、求人情報に記載された条件や応募後の連絡に不審な点はないか、十分にご注意ください。
※求人おきなわでは、全社員が「求人広告取扱者資格」を保有しており、安心・安全なサイト運営を心がけております。

弊社求人メディアに掲載中の求人情報に関するご相談はお問合せをご確認ください。

「闇バイトかも」と思ったら、警察署またはインターネット・ホットラインセンターまでご相談ください。

参考：
政府広報オンライン：そんなバイトないから！それ「バイト」ではなく犯罪です。
政府広報オンライン：『闇バイト』の真実 高額報酬をうたう犯罪実行役の募集 #SNS #実行犯
警察庁：正規の求⼈サイトに掲載されている有害求人情報に注意!!
消費者庁：新たな"もうけ話トラブル"に注意－オンラインサロンで稼ぐ！？
東京都：特殊詐欺加害防止特設サイト
沖縄県警察：沖縄県警察×警視庁 闇バイト防止啓発動画